喜多方酒樽絵画 | Kitakata Sakadaru Kaiga, 2013

Year: 2013
Material: Wooden panel, Acrylic, Lacquered frames
Size: 710×710 mm / 9 pieces
Frame lacquered by Tatsuo Sato

額縁漆塗: 佐藤達夫(マルサ漆器製造所)

喜多方酒樽絵画 | Kitakata Sakadaru Kaiga(Kitakata Barrel Paintings)


この作品は、福島県喜多方市で2013年に開催された「喜多方・夢・アートプロジェクト」に参加 し、市内でのアーティストインレジデンスとして制作しました。地元の9軒の酒蔵に取材して、そ れぞれの蔵の「飾り樽」とその地区や酒蔵にまつわるモチーフを背景に描き込んでいます。酒蔵を 取材の対象とした意図は郷土の美術史に由来しています。大正時代にこの地域では、商家を中心 とした旦那衆による美術愛好団体が結成され、中央画壇で活躍した森田恒友や小川芋銭などが逗 留した歴史が存在します。当時の市民と芸術家の交流の痕跡の残る地域で、現代の酒蔵や旧家の 当主もその歴史を意識しながら今日のアートプロジェクトにコミットする様子に心が打たれました。この作品をきっかけに、私自身が地域社会に生きる人々とその歴史に接続することを願って 制作しました。9点組のうち一点はその酒蔵に購入してもうらうことが叶い、現在も土間に飾ら れています。