芸術の流通 久松知子展

会期:2022年4月13日(水) ~ 2022年4月25日(月)

時間:10時〜19時(最終日は午後5時終了)

会場:日本橋三越本店 本館6階 美術 
コンテンポラリーギャラリー
https://www.mistore.jp/…/shopnews_list/shopnews01541.html

作家在廊予定日:13日(水)、16日(土)、17日(日)
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画家 久松知子氏の、日本橋三越本店では2回目の個展を開催いたします。
日本の芸術史観を独自の着眼点で解釈した作品を発表し、絵画《レペゼン 日本の美術》で第18回岡本太郎現代芸術賞 岡本敏子賞を、《日本の美術を埋葬する》で第7回絹谷幸二賞奨励賞を受賞し、一躍話題となった久松氏。歴史的・土着的なコンテクストを足掛かりに鋭く美術界の現況を表現してきました。
今展では「芸術の流通」に着目し、作品発表の舞台裏にある情景や、埋もれていた美術品取引の歴史を可視化します。特に、1969年に三越で開催されたサザビーズ社のオークションや、1988年のロンドンのクリスティーズ社でのピカソの名画の落札など、三越の美術部と国内外との取引の歴史にまつわるエピソードに取材した作品など、新作約20点を展覧いたします。
アートの価値付けと作品の流通、そこに携わる人々について、サイト・スペシフィックな歴史や物語のテクストを紐解きながら再考し、楽しんでいただける機会となれば幸いです。
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芸術の土台とは地政学的なものだ。アートは生活に根差し、それぞれの文化の中で独自の生命を持つ。その取引はグローバルにもローカルにも広がり、異なる場所同士の文化的な交流によって成立してきた。
 
私が大学生の頃暮らしていた山形で、よく訪れていた美術館にはフランス近代絵画のコレクションがあった。
雪の日には長靴を履いて出掛けたその美術館で眺めていたモネやルノワールの絵は、どうやってここに来たのだろうか。また、日本の地方の美術館に印象派があることは、当たり前のようで、よく考えると不思議なことではないだろうか。
 
芸術の流通に関わる地政学を描く試みを通じて、この世界を見渡すためのヒントをつかむことはできるだろうか?
 
久松知子